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#04, 『浄土宗と雅楽』

仏教と雅楽は、こと浄土宗におきましても当然に、大変関係が深いのです。

浄土宗元祖である法然上人の御伝記、『法然上人行状絵図(四十八巻伝)』(第9巻)には、文治四年(1188)8月14日から9月12日迄の写経会(発起人:第77代後白河法皇)において、その最終日12日午前10時頃に「十天楽」という曲を奉し、導師下高座の際には「干秋楽」という曲目も奏じてあると記されています。

同十二日巳の尅に、御書寫ことをへしかば、すなはち十種供養の儀あり。

令人の上達部、透渡殿に着す。地下の楽人、日隠の西の腋に坐して、沙陀調の調子をふく。正面の庭上に、赤地の錦の地鋪をしきて、その上に机二脚をたてゝ、十種供養の具を安ず。天童二人、舞童十六人東西よりすゝみ出て、供具をとりて南の階下に参じて傳供をなす、衆僧正面の左右に立て傳供す、このあひだ十天楽を奏す、御導師澄憲法印なり。

傳供のときは制禁かたくして参詣の道俗、やり水の北にのぞまずといへども、説法の時は勅許ありて、聴聞の緇素、群をなす、辨説玉をはく、貴賤みな涙をながす、説法のおもむき、前前に超過せり。ことに叡感あるよし、権大納言卿兼雅をもて仰下さる。

導師下座の時、千秋楽を奏す、入道相國、唱歌、中御門大納言卿宗家助音、凡今日の儀式、萬代の美談なり、六十の御賀ををこなはれず、自然にこの事にあるかのよし時の人申あへり。

【『法然上人行状絵図』中、本文より抜粋】

今も昔も、雅楽は添え物として寺院での法要の前後に演奏されることが多いのです。


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日本雅楽保存会所属
浄土宗福岡雅楽会 鎮西樂所
Official web site.
>> http://www.gagaku.tv/

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